コモリザメ科(Ginglymostomatidae)は、テンジクザメ目(Orectolobiformes)に属するサメのグループで、英語ではまとめて Nurse sharks(ナースシャーク) と呼ばれます。浅い熱帯〜亜熱帯の海で海底に横たわるように休むことが多く、ゆったりした動きと“ひげ(鼻ヒゲ)”のような口元が特徴です。
コモリザメ科の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | テンジクザメ目(Orectolobiformes) |
| 科名 | コモリザメ科 |
| 英名 | Ginglymostomatidae |
| 主な生息域 | 熱帯〜亜熱帯の沿岸・サンゴ礁・浅海域 |
| 種数 | 4種(3属) |
| 代表種 | コモリザメ、オオテンジクザメ |
コモリザメ科に共通する特徴
コモリザメ科は、**底生(海底で暮らす)に適した体つきが基本です。がっしりした胴体、幅広い頭、そして口元にある鼻ヒゲ(バーベル)**が目立ちます。海底の隙間にいる甲殻類や小魚、軟体動物などを、吸い込むように捕食します。
また、日中は岩陰や砂地でじっとしていることが多く、夜に活動が増えるタイプとして紹介されることが多いです。
テンジクザメ目の中での立ち位置
テンジクザメ目には、オオセ科(擬態型)やジンベエザメ科(濾過摂食)など“見た目が派手”な仲間もいますが、コモリザメ科はそれらに比べて素直に底生生活へ最適化した「基本型」に近い存在です。
コモリザメ科に含まれる属・種
コモリザメ科は 3属が知られています。
- コモリザメ属(Ginglymostoma)
- コモリザメ(Ginglymostoma cirratum)
- テンジクザメ属(Nebrius)
- オオテンジクザメ(Nebrius ferrugineus)
- Pseudoginglymostoma 属
- Pseudoginglymostoma brevicaudatum(短尾のナースシャーク;和名表記は資料で揺れやすいです)
人との関係・危険性の傾向
コモリザメ科は一般におとなしいとされ、むやみに人を襲うタイプではありません。ただし、海底で休んでいる個体に近づきすぎたり、触ったり、追い詰めたりすると、防御的に噛むことがあります。「安全=触っていい」ではない、という点だけは強調しておくのが図鑑として親切です。
進化・系統的な特徴
同じテンジクザメ目の中でも、コモリザメ科は“速さ”や“派手な形”ではなく、浅海の海底で安定して生きる方向に適応してきたグループです。底で休み、夜に動き、吸い込みで捕食する——この堅実な戦略が、熱帯の浅い海で広く成功している理由だといえます。
コモリザメ科をもっと知る
分類で並べると「底生サメの生き方の違い」が一気に見えます。
まとめ|コモリザメ科は「穏やかな底生サメ」の代表
コモリザメ科は、浅い海の底での暮らしに適応した、おだやかで堅実なサメの仲間です。水族館でも人気のコモリザメを入口に、テンジクザメ目の世界を広げる“基礎の科”として扱いやすいグループです。




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