ニシオンデンザメは、英名 Greenland shark、学名 Somniosus microcephalus のオンデンザメ科(スリーパーシャーク)のサメです。最大の話題は、脊椎動物でも最長寿クラスとされる寿命で、放射性炭素(¹⁴C)を用いた研究から数百年スケールの長寿が推定されています。深海〜寒冷域で“ゆっくり生きる”ことに全振りした、伝説枠のサメです。
基本情報(ざっくり)
- 和名:ニシオンデンザメ
- 英名:Greenland shark
- 学名:Somniosus microcephalus
- 分類:ツノザメ目/オンデンザメ科(Somniosidae)
- 最大サイズ:雌で 全長550cm、体重 約1,100kg などの整理(FishBase)
- 深さ:0〜2992m の記録レンジ(FishBase)
- 分布:北大西洋〜北極海(IUCNの分布説明)
- IUCN評価:VU(危急)(2019評価として掲載)
- 人への注意(食):**食べると有毒(毒性)**として扱われる(FishBase)
見た目の特徴
体はずんぐり太く、背ビレは小さめで目立ちにくい“深海省エネ体型”。吻(はな先)は丸く、全体に灰色〜褐色で、個体によっては淡い斑点や帯模様が出ることもある、と説明されています。スピード感より“重量感”で押してくるタイプです。
生息域・環境
基本は寒冷な海の大陸棚〜大陸斜面に多く、深場(1000m級)まで降りる一方、寒い季節には浅い沿岸や河口域で見られることがある、とも整理されています。深さレンジが広いのは「寒いなら浅くてもOK」な適応の強さです。
食性・行動(ざっくり)
魚類などを食べる捕食者でありつつ、死骸(カリオン)も利用する“深海の掃除屋”っぽい文脈でも語られます。動きは遅いとされ、寒冷・低代謝の世界で、待つ/拾う/吸い込む寄りの戦い方がハマるサメです。
伝説ポイント:寿命がバグってる
ニシオンデンザメは、眼の水晶体の¹⁴C年代測定などから少なくとも数百年の寿命が推定され、性成熟も100年以上かかる可能性が示唆されています。NOAAも「少なくとも250年、500年を超える可能性」と紹介しています。
人との距離感(危険性は?)
レジャーで遭遇するタイプではありません。ただし注意点は“噛まれる”より食用のリスクで、ニシオンデンザメの肉は毒性があり、適切な処理なしに食べると危険とされています(アイスランドの発酵料理などは処理前提)。
保全状況:VU(危急)
IUCNでは VU。成長が遅く成熟が極端に遅い可能性があるため、混獲や漁獲圧がかかると回復が難しいタイプとして評価されやすいサメです。
水族館・観察の見どころ
もし展示・標本・映像で出会えたら、見どころは「深海の質感」と「顔つきの無表情さ」です。
小さな背ビレ、太い胴、丸い吻がそろうと“ニシオンデンザメ感”が一気に出ます。そこに“数百年生きるかもしれない”背景が乗ると、同じ姿でも見え方が変わります。
ちょい豆知識:オンデンザメ(太平洋)との違い
- ニシオンデンザメ:S. microcephalus(北大西洋・北極海側)
- オンデンザメ:S. pacificus(北太平洋側)
名前が似すぎるので、記事内で学名を一度出すだけで混同が激減します。
図鑑リンク
- 🔍 他のサメを見る(図鑑:サメ一覧)
- 🔍 ツノザメ目の仲間(図鑑:ツノザメ目)
- 🔍 オンデンザメ科(図鑑:オンデンザメ科)
- 🔍 オンデンザメ(図鑑:オンデンザメ)



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