トガリツノザメとは?“長く尖った吻”が目印の深場ツノザメ――刺さる背ビレ棘に注意

トガリツノザメは、英名 Japanese spurdog、学名 Squalus japonicus のツノザメ科のサメです。名前の通り、目から吻(ふん)先までが長く、先端が鋭く尖るのが最大の特徴で、深めの海(大陸棚〜斜面域)で暮らします。IUCNでは **EN(絶滅危惧)**に整理されています。


基本情報(ざっくり)

  • 和名:トガリツノザメ
  • 英名:Japanese spurdog
  • 学名Squalus japonicus Ishikawa, 1908
  • 分類:ツノザメ目/ツノザメ科/ツノザメ属
  • すむ深さ:水深 114–835m(記録として)/外洋寄りの棚〜斜面域
  • IUCN評価EN(絶滅危惧)(2019評価)
  • 人への危険性:FishBaseでは **Harmless(無害)**整理

見た目の特徴

いちばん分かりやすいのは、和名どおりの鋭く尖った吻です。「ツノザメは似た種が多くて同定が難しい」と言われがちですが、本種は吻の形がかなり特徴的なので“顔で当てやすい”側のツノザメです。
また、ツノザメ科らしく**2つの背ビレそれぞれの前に強い棘(とげ)**があり、触ると普通に痛いので注意ポイントになります。


生息域・環境

日本周辺では、小笠原諸島、千葉県銚子〜九州南岸(太平洋側)、琉球列島の東シナ海沿岸、さらに東シナ海の大陸棚縁辺〜斜面域などが分布として整理されています。台湾や朝鮮半島南岸の記録もあります。
WEB魚図鑑では「南日本、沖縄舟状海盆。大陸棚、水深150〜300m」といった説明もあり、地域・資料によって“よく出る深さ”の表現は少し揺れます。


食性・行動(何をどう食べる?)

生態のまとまった一般向け情報は多くありませんが、ツノザメ類としては深場で獲物をとる肉食タイプのイメージが近いです(断言しすぎない書き方が安全)。


繁殖(ざっくり)

FishBaseのフィールドガイドでは **卵胎生(ovoviviparous)**として整理されています。


人との距離感(危険性は?)

深場性で小型寄りのツノザメなので、海水浴で遭遇するタイプではありません。対人危険性はFishBaseで「無害」整理ですが、背ビレの棘は物理的に危ないので、釣りや混獲個体を扱う場面では“刺さる事故”に注意です。


人との関わり(流通・利用)

「日本の沿岸域に多い小型ザメだが、量がまとまらず流通しない」という整理がされています。一方で、ツノザメ科全般は味が良いので、地域的に食用にされている可能性はある、とも書かれています。


水族館・観察の見どころ

見どころは、まず**“やたら尖った吻”という分かりやすい個性。次に、ツノザメらしい背ビレ棘**と、深場ザメの落ち着いた体色です。写真でも、顔のライン(吻の長さ)に注目すると一発で“トガリ”が入ります。


ちょい豆知識:漢字名は「尖角鮫」

漢字では尖角鮫。由来は「目から吻までが長く尖るため」と説明されています。


図鑑リンク

  • 🔍 他のサメを見る(図鑑:サメ一覧)
  • 🔍 ツノザメ目の仲間(図鑑:ツノザメ目)
  • 🔍 深海ザメ枠(図鑑:深海性サメ)

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