ハシナガチョウザメは、学名 Psephurus gladius。中国・長江(揚子江)にいた巨大な古代魚で、「淡水魚の王」とも呼ばれてきました。名前に「チョウザメ」と入りますが、分類上はチョウザメ科そのものではなく、**ヘラチョウザメ科(パドルフィッシュの仲間)に属することで知られます。2022年のIUCNレッドリスト更新で絶滅(EX)**とされた、いまは“会えない魚”になってしまった種です。
基本情報(ざっくり)
- 和名:ハシナガチョウザメ(別名:シナヘラチョウザメ)
- 英名:Chinese paddlefish / Sword-billed sturgeon / Chinese swordfish
- 学名:Psephurus gladius
- 分類:チョウザメ目/ヘラチョウザメ科/ハシナガチョウザメ属
- 分布:中国の長江・黄河流域(河口近くの沿岸域でも見られた)
- 保全状況:EX(絶滅)(IUCN更新で絶滅と発表)
- 最後の生体確認:2003年が最後とされる
見た目の特徴
最大の特徴は、名前どおりの**極端に長い吻(はな先)**です。体はチョウザメ類に似た“古代魚シルエット”ですが、ヘラチョウザメ科らしく、吻が板状〜剣状に伸びることで別格の存在感が出ます。写真で見ても「まず鼻が目に入る」タイプです。
生息域・環境
長江の固有種として知られ、**遡河回遊性(繁殖のため川を遡上)**だったと説明されています。河川の途中にある構造物や環境変化の影響を強く受ける、典型的な“大河依存”の魚でした。
絶滅の背景(何が起きた?)
報道では、乱獲に加えて、ダム建設などで川の環境が変化したことが影響したとされています。回遊して産卵場へ行けない、繁殖が成立しない、というパターンが致命傷になりやすい類型です。
ちょい豆知識:「チョウザメ」なのにチョウザメ科じゃない
ハシナガチョウザメは“チョウザメ目”には入るものの、いわゆるキャビアで有名なチョウザメ科とは別に、ヘラチョウザメ科として整理されています(日本語名が誤解を生みやすいポイント)。
図鑑リンク
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