クモハダオオセは、英名 Tasselled wobbegong(タッセルド・ウォビゴング)、学名 Eucrossorhinus dasypogon のオオセ科(ウォビゴング)のサメです。最大の特徴は、頭のまわり〜あごにかけて生える**枝分かれした皮弁(ひげ飾り)**で、サンゴ礁の凹凸に“完璧に溶ける”擬態力が売りです。日本語では「アラフラオオセ」という名で載ることもあります。
基本情報(ざっくり)
- 和名:クモハダオオセ(別名としてアラフラオオセ表記も)
- 英名:Tasselled wobbegong
- 学名:Eucrossorhinus dasypogon
- 分類:テンジクザメ目/オオセ科/アラフラオオセ属(現生1属1種)
- 大きさ:確実な最大は約1.8mとされ、3m超の古い記録は誤りの可能性が高いとされています(資料差あり)。
- IUCN評価:LC(低懸念)(2023年評価として整理)。
見た目の特徴
ウォビゴングらしく口元に皮弁がありますが、この種は特に**枝分かれした“フサフサの房(tassels)”**が発達していて、頭部のフリンジがあごの方まで続きます。体表の模様も細かい斑や網目状で、サンゴや岩の陰影にまぎれる“カーペット迷彩”が完成しています。
生息域・環境
浅いサンゴ礁域にすむタイプで、分布はインドネシア東部(ワイゲオ、アルーなど)・パプアニューギニア・オーストラリア北部が中心として紹介されています。マレーシア近海の記録は「疑わしい」とされることもあります。
食性・行動(何をどう食べる?)
基本は海底での待ち伏せです。日中はじっとして、近づいた魚などを一気に吸い込むように捕らえるタイプとして説明されます。尾びれを“疑似餌”っぽく使う行動が語られることもあります。
人との距離感(危険性は?)
「襲いに来る外洋ザメ」ではなく、だいたいそこにいるのに気づけないタイプです。問題になるのは、岩陰やリーフで気づかずに近距離に入る/触るケース。FishBaseでも対人危険性は Traumatogenic(外傷を与えうる)として整理されています。
人との関わり(保全・漁業)
IUCNはLC評価ですが、サンゴ礁という生息地の性質上、局地的な影響(混獲・生息地変化)は無視できません。オーストラリアの資源評価では、対象漁業はなく、リーフ環境なので底引き網と重なりにくい点などから大きな脅威は限定的、という整理もあります。
水族館・観察の見どころ
見どころは完全に「擬態」。
フサフサ皮弁が、海藻やサンゴの影に見えて、輪郭が溶けます。水槽でも“岩の一部”みたいに見えるので、目を慣らして見つけるゲーム性が強いサメです。
ちょい豆知識:「和名」がブレやすいタイプ
日本語だと「クモハダオオセ」とも「アラフラオオセ」とも書かれがちなので、ブログでは学名(Eucrossorhinus dasypogon)を毎回併記して固定すると混乱が減ります。
図鑑リンク
- 🔍 他のサメを見る(図鑑:サメ一覧)
- 🔍 オオセ科の仲間(図鑑:オオセ科)
- 🔍 “カーペットシャーク”枠(図鑑:テンジクザメ目)



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