ハナグロチョウチンザメは、英名 Blackbelly lanternshark、学名 Etmopterus lucifer のカラスザメ科(チョウチンザメ類)のサメです。最大の特徴は、体側〜腹側に並ぶ**発光器(フォトフォア)**による生物発光で、暗い深場で“自分の輪郭を消す”ための光(カウンターイルミネーション)として語られます。
基本情報(ざっくり)
- 和名:ハナグロチョウチンザメ
- 英名:Blackbelly lanternshark
- 学名:Etmopterus lucifer
- 分類:ツノザメ目/カラスザメ科(Etmopteridae)/チョウチンザメ属(Etmopterus)
- IUCN評価:LC(低懸念)(2017評価として掲載)
見た目の特徴
チョウチンザメ類らしく、体は細身で暗色寄り。腹側に発光器が分布し、英名の “Blackbelly” が示すように腹側が暗く見える(+発光する)グループとして扱われます。標本写真でも、腹側のラインと体型の“深場ザメ感”が分かりやすいです。
生息域・環境
カラスザメ科全体としては、大陸棚外縁〜深海域に多く、種によって中層性・底層寄りなど暮らし方が分かれます。深い海の「暗さ」に適応したサメの代表格が、このチョウチンザメ類です。
発光(チョウチン)の意味:なぜ光る?
チョウチンザメ類の発光は、下から見上げた捕食者に対して体の影(シルエット)を消すための“擬装”として説明されます(カウンターイルミネーション)。光ることで逆に目立つのではなく、「背景の明るさに合わせて輪郭を消す」という発想です。
人との距離感(危険性は?)
深場の小型ザメで、一般の海遊びで遭遇するタイプではありません。漁具にかかることはありますが、サイズ的にも“人に危険な大型ザメ”枠とは別ジャンルです(とはいえ野生動物なので取り扱いは慎重に)。
水族館・観察の見どころ
見どころは「発光ザメ」という一点に尽きます。発光は暗所でないと分かりにくいので、もし展示・研究紹介などで“発光器の位置”や“腹側の並び”が解説されていたら、そこが観察ポイントになります。発光の制御にホルモンが関わる可能性など、研究トピックとしても面白い領域です。
ちょい豆知識:カラスザメ科は“深海の発光ファミリー”
カラスザメ科(Etmopteridae)は、深い海で暮らし、発光器をもつ種が多いことで知られます。サイズ帯も30cm前後〜1m程度まで幅があり、「深場の小型ザメ界隈」の主役級ファミリーです。
図鑑リンク
- 🔍 他のサメを見る(図鑑:サメ一覧)
- 🔍 ツノザメ目の仲間(図鑑:ツノザメ目)
- 🔍 “発光するサメ”枠(図鑑:チョウチンザメ類)



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