アムールチョウザメは、ロシア〜中国国境を流れるアムール川水系に固有とされる大型のチョウザメです。サメではなく**硬骨魚(チョウザメ科)で、キャビア需要などの影響もあり、IUCNではCR(Critically Endangered:深刻な危機)**に分類されています。
基本情報(ざっくり)
- 和名:アムールチョウザメ
- 英名:Amur sturgeon(Japanese sturgeon と呼ばれることも)
- 学名:Acipenser schrenckii(分類の扱いは資料により表記ゆれが出る場合があります)
- 分類:チョウザメ目/チョウザメ科
- 大きさ:全長3m級・体重190kg級に達しうるとされます(個体差・記録差あり)。
- IUCN評価:CR(Critically Endangered)
- CITES:附属書II(国際取引が監視対象)
見た目の特徴
体は細長く、背中〜体側にかけて**硬い骨板(うろこ状の装甲)が並ぶ“古代魚感”が強いタイプです。口は腹側にあり、口先の前には4本のヒゲ(バーベル)**があって、底のエサを探すセンサーの役割をします。
生息域・環境
基本はアムール川水系の固有種として扱われ、川の本流域などで生活します。海域(日本海など)での記録については「要確認」とされる記述もあり、資料によってニュアンスが分かれます。
食性・行動(何をどう食べる?)
底生(ボトム)寄りで、砂地・礫底などの川底で底生生物を中心に摂餌するとされます。チョウザメ類らしく、噛み切るというより吸い込み型で、ヒゲや感覚で獲物を見つけるイメージが近いです。
人との関わり(キャビア・漁獲圧)
アムールチョウザメはチョウザメ類の中でも保全上の危機が深刻で、過去の漁獲・キャビア需要、密漁などが問題として挙げられてきました。IUCNや保全団体の資料でも、チョウザメ類全体が“最も危機的なグループの一つ”として強く警告されています。
「サメ」じゃないの?名前のややこしさ
チョウザメは日本語で「〜ザメ」と付きますが、分類は硬骨魚です。サメ(軟骨魚)とは別のグループで、見た目が似て見える部分(尾びれの形や体型)があっても“親戚”ではありません。
水族館・飼育の見どころ
展示での魅力は、骨板が並ぶ体つきと、ゆったりした泳ぎの“古代魚オーラ”です。大型化するため、展示ではサイズ感そのものが見どころになります(写真でもスケールが伝わりやすいタイプ)。
ちょい豆知識
同じ“アムール川系”にはカラカラした怪獣みたいな巨大種**カラチョウザメ(Kaluga:Huso dauricus)**もいて、チョウザメ好き界隈ではセットで語られがちです(どちらも保全上の課題が大きい)。
図鑑リンク
- 🔍 他のサメを見る(図鑑:サメ一覧)
- 🔍 “ザメ”と付くけどサメじゃない(図鑑:紛らわしい名前の魚)
- 🔍 チョウザメの仲間(図鑑:チョウザメ科)



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