シロチョウザメは名前に「ザメ」と付くものの、分類はサメではなく**チョウザメの仲間(スタージョン)**です。流線形の体と上下非対称気味の尾、そして背中に並ぶ硬い突起が、どこかサメを連想させます。海と川を行き来しながら、河口や大河の深みに悠然と暮らす姿は、まさに“古代魚”の貫禄です。
基本データ
- 和名:シロチョウザメ(別名:ホワイトスタージョン)
- 英名:White sturgeon
- 学名:Acipenser transmontanus(近年の分類では属名表記が揺れることがあります)
- 分布:北米太平洋岸(アラスカ湾岸〜米カリフォルニア沿岸域。大河の河口域〜淡水域に定着群も)
- 最大級:全長6.1m・体重800kg級の記録、最高齢100年超の記録が知られます
- IUCN:VU(危急)
見た目の特徴:ウロコではなく“鎧板”
体表は一般的な魚のウロコというより、列になって並ぶ**硬い板状の突起(鎧のような骨板)**が目立ちます。口は下向きで、口先には短いヒゲ状の器官があり、底の獲物を探すのに向いた造りです。歯で噛み切るというより、底の生き物を見つけて吸い込む捕食が得意です。
くらし:河口の深場で育ち、産卵で川へ
主な生活の舞台は大河の河口域や深くて柔らかい底で、成長すると広い範囲を回遊しつつ、繁殖期には淡水域へ遡上します。大型で長寿、成熟に時間がかかり、メスは毎年産卵するとは限らないため、環境変化や人間活動の影響が積み重なると回復に時間がかかりやすいタイプです。
人との関わり:資源管理と保全がテーマになりやすい
シロチョウザメはキャビア文化とも結びつきやすく、各地で漁獲規制や資源管理の議論が続いています。近年は生息地の改変(ダムなどによる移動の分断)や水質・環境の悪化が問題になりやすく、長寿で成長が遅い性質がその影響を受けやすい点も重要です。



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