サラワクスウェルシャークとは?“ふくらむ”小型トラザメ――透明な卵でも話題のレア種

サラワクスウェルシャークは、トラザメ科(いわゆるキャットシャーク系)の小型種で、危険を感じると**海水を飲み込んでお腹をふくらませる(swell=ふくらむ)**習性が知られています。国内ではアクアワールド大洗の解説でも取り上げられており、成長しても全長40cmほどの“ちいさめ深場サメ”として紹介されています。


基本情報(ざっくり)

  • 和名:サラワクスウェルシャーク(※文献・記事によっては別表記もあり)
  • 英名:Sarawak pygmy swellshark
  • 学名Cephaloscyllium sarawakensis
  • 分類:テンジクザメ目/トラザメ科(catshark系)
  • 大きさ:最大で全長40cm前後(資料差あり)
  • 生息水深:おおむね100〜200m前後の深場(資料差あり)
  • IUCN評価CR(Critically Endangered:深刻な危機)

見た目の特徴

トラザメ科らしく、細長い体に**斑(サドル状の模様や斑点)**が入るタイプとして説明されます。成魚と幼魚で模様が異なることもポイントで、卵殻内の幼魚は成魚と違う柄に見える、という紹介もあります。


生息域・環境

水族館の種リストでは西部太平洋〜インド洋中部と紹介されます。
一方でFishBaseでは**南シナ海(台湾西南・香港・トンキン湾・ベトナム・マレーシア周辺)**が分布として整理されています。
(深場の小型種は記録が増えるたびに分布理解が更新されやすいので、ブログでは“西部太平洋周辺の深場”くらいの書き方+出典併記が安全です。)


食性・行動(何をどう食べる?)

細かい食性の一次情報は一般向けには多く出回りませんが、トラザメ科らしく海底付近で生活する(底生〜底層性)と整理され、危険が迫るとふくらむ防御行動をとることが大きな特徴として語られます。


人との関わり(“透明な卵”で話題)

大洗水族館の発表では、本種の最大の話題として**「透明」な殻の卵**が紹介されています。ガラスのような卵殻の中で幼魚が育つ様子が観察でき、背景(サンゴ等)に溶け込んで捕食者に見つかりにくくする可能性が示唆されています(ただし詳細は未解明)。


人との距離感(危険性は?)

全長40cm級の小型で深場性のため、人が海で日常的に遭遇するタイプではありません。ただしサメ全般として、捕獲個体を近距離で扱うと噛まれる可能性はあるので、釣り・採集の現場では素手で触らないのが基本です(一般論)。


水族館・観察の見どころ

見どころは2つです。
1つ目は、英名の由来そのままの**“ふくらむ”防御行動**。2つ目は、国内展示で注目された透明卵と、卵の中で育つ幼魚の模様です。


ちょい豆知識:IUCNで「深刻な危機」評価

IUCNの種ページ(PDF)でも本種は掲載され、近年の評価で**CR(深刻な危機)**として扱われています。小型・深場のサメでも、分布の限られ方や漁業との重なり方次第でリスクが一気に上がる、という例として覚えやすいタイプです。


図鑑リンク

  • 🔍 他のサメを見る(図鑑:サメ一覧)
  • 🔍 トラザメ科の仲間(図鑑:トラザメ科)
  • 🔍 “ふくらむサメ”枠(図鑑:スウェルシャーク類)

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