ホシザメの白い点、シロザメの斑点のない体、ドチザメの暗い帯が、3種を見比べる最初の手掛かりです。ただし、成長や照明で模様が見えにくくなるため、色だけを見て断定せず、施設の学名表示や体の輪郭も合わせて確認します。
基本データ
| ホシザメ | Mustelus manazo/Starspotted smooth-hound。背中から体側の白い点 |
|---|---|
| シロザメ | Mustelus griseus/Spotless smooth-hound。ホシザメのような白い点がない |
| ドチザメ | Triakis scyllium/Banded houndshark。暗い帯や斑紋は成長とともに薄れる |
| 共通する分類 | 3種ともメジロザメ目・ドチザメ科。ホシザメとシロザメは同じホシザメ属 |
まず見るのは背中から体側
ホシザメの白い点は、灰色の地に散らばる小さな星のように見えます。水面の光が作る明るい点は泳ぐと形が変わるため、体そのものの模様と見分けてください。
シロザメは名前から真っ白なサメを想像しがちですが、背中は灰色です。比較の要点は白色の体ではなく、ホシザメのような白い斑点がないことです。腹側の明るさだけでは両種を区別できません。
ドチザメは成長で印象が変わる
若いドチザメでは暗い帯や斑紋が目立ちますが、大きくなるにつれて薄れます。「帯が見えないからドチザメではない」と除外せず、同じ水槽の小型個体と大型個体を比べると変化に気付きやすくなります。
ドチザメはホシザメ属とは別の属です。似た底生の暮らしと同じ科に属することは共通点ですが、3つの呼び名が同種の成長段階を表しているわけではありません。
水槽ではこの順で確かめる
最初に解説板の和名と学名を読み、次に横から背中の模様を見ます。光の反射が強ければ、その個体が向きを変えたときにも確認すると、色の取り違えが減ります。
水槽の名前一覧に複数種が載っていても、目の前の一尾がどれに当たるかは別の問題です。遠い写真や腹側しか写っていない写真は、無理に一種へ決めず、見えた特徴を記録しておく方が後で照合しやすくなります。
名前が似ていても別のサメ
ホシザメとホシエイ、シロザメとシロワニのように、一部の文字が同じでも分類は異なります。検索するときには学名を添えると、別の種類の飼育記録や食性を混ぜにくくなります。
3種はいずれも日本の沿岸のサメを知る入口になります。水族館で静かに休んでいる姿だけで「餌を食べない」「触って安全」と判断せず、食べ物や繁殖はそれぞれの種の解説で確かめてください。
関連する図鑑・コラム
参考資料
- FishBase:Mustelus manazo
- FishBase:Mustelus griseus
- FishBase:Triakis scyllium
- 男鹿水族館GAO:ドチザメ
- 東京都島しょ農林水産総合センター:八丈の海の仲間たち
資料確認日:2026年10月10日。施設の記録は告知・資料の時点の情報です。


