サメとエイの違いはどこ?平たいカスザメでも迷わない見分け方

サメとエイを見分けるときは、体が丸いか平たいかより、えらの穴が開く位置と胸びれのつながりに注目します。両者は軟骨魚類の近い仲間ですが、平たいサメも、サメのような尾をもつエイもいます。

最初に見るのは、えらの位置

多くのサメでは、えらの開口部が頭の横に並びます。エイでは腹側、つまり体の下面に並びます。水族館のトンネル水槽で下から見られると、この違いを確認しやすくなります。

口も下側にあるからエイ、とは限りません。サメにも頭の下側に口がある種類は多く、口の位置だけでは判断できません。目が上についていることも、サメとエイを分ける十分な条件にはなりません。

胸びれは頭とつながっている?

エイの幅広い胸びれは、頭の側面とつながって体盤を作ります。サメでは胸びれの前方が頭から分かれている点が比較に使えます。横向きだけで見づらい場合は、上面や腹面の写真も合わせて確認します。

観察点 サメとエイの比較
えらの開く位置 サメは主に側面、エイは腹面
胸びれと頭 サメは前方が頭から分かれ、エイはつながる
体の平たさ 例外があるため、単独では判定しない
尾の棘 すべてのエイにあるわけではなく、決め手にしない

平たいカスザメもサメの仲間

カスザメ類は、海底に伏せた体と大きな胸びれのため、エイに見えることがあります。しかし胸びれは頭と完全にはつながらず、えらの開口部もエイのように腹面だけにまとまる構造ではありません。

鳥羽水族館のカスザメの解説では、砂に潜んで近づく小魚などを捕らえる暮らしが紹介されています。体が平たいことは海底生活との関係を考える手がかりですが、それだけでエイに分類されるわけではありません。

「ザメ」という名前でもエイのことがある

ウチワザメやシノノメサカタザメなど、「ザメ」の付く名前をもつエイがいます。反対に、チョウザメやコバンザメはサメでもエイでもない硬骨魚類の仲間です。日本語の名前は分類階級と一対一に対応しません。

見分けの順番は、えら、胸びれ、全体の形、最後に種名と学名の確認です。標本や図鑑では腹面の図が有用です。野外で裏返して確認しようとせず、水族館や信頼できる図解を使って観察しましょう。

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参考資料

資料確認日:2026年10月4日。展示情報は記載した告知・資料の時点に基づきます。

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