シマネコザメ|細いしま模様と巻きひげのある卵が目印

シマネコザメ(Heterodontus zebra)は、淡い体に細い濃色の帯が並ぶネコザメの仲間です。体の模様だけでなく、らせん状の卵殻に巻きひげがある点も、近縁種との比較で注目したい特徴です。

基本データ

和名/英名 シマネコザメ/Zebra bullhead shark
学名 Heterodontus zebra
分類 ネコザメ目・ネコザメ科
分布 日本からオーストラリア北部を含む西太平洋
大きさ 最大全長約1.25m TL(FishBase)
環境 大陸棚・島の周辺の海底。記録水深は地域により異なる
食性 底生の無脊椎動物や小魚を食べると考えられる
繁殖 卵生。らせん状のひだと巻きひげをもつ卵殻

ネコザメとの違いは細い帯

丸く大きな頭、目の上の隆起、2枚の背びれの前にある棘は、ネコザメ科らしい姿です。そのうえでシマネコザメでは、明るい地色に細い帯が連続する模様が目立ちます。日本近海のネコザメと比較するなら、頭やひれだけでなく帯の幅や並びも観察します。

英名はZebra bullhead sharkです。一方、Zebra sharkとだけ書かれた案内は通常トラフザメを指し、こちらはテンジクザメ目の別種です。「ゼブラ」という単語だけで同じ種類と考えず、学名を読むと誤りを防げます。

卵の巻きひげも種類の手がかり

アクアワールド大洗水族館が参加した卵殻の比較研究では、シマネコザメには巻きひげがあり、ネコザメやホーンシャークでは巻きひげがなく、ひだの幅なども異なることが示されています。ネコザメ科の卵は全部同じドリル形、という説明では違いを見落としてしまいます。

卵の中では胚が卵黄を栄養に成長します。孵化までの期間は温度や観察条件で変わるため、ある飼育例の日数をすべての自然下の卵に当てはめないようにします。浜で見つかった卵殻も、破損すると巻きひげなどの特徴を失う場合があります。

海底での暮らしと歯

主に底近くで暮らす種で、FishBaseは底生無脊椎動物や小魚を食べる可能性を挙げています。本種だけの野外の食性調査には限りがあるため、近縁のネコザメでわかっている獲物の割合を、そのままシマネコザメの割合にはしません。

ネコザメ科では、口の前方で獲物をつかむ歯と、後方で砕く歯が分化しています。ただし、小型で底にいることは「触ってよい」という意味ではありません。背びれの棘や口には不用意に手を近づけないようにします。

水族館では親と卵を見比べる

アクアワールド大洗水族館には学名を付した種紹介があり、2024年の研究発表でも飼育と卵殻の提供が報告されています。こうした記録は飼育実績を確認する根拠になりますが、来館当日の展示場所や卵の有無までは保証しません。

見学時は、成魚のしま模様、背びれ前の棘、展示されていれば卵の巻きひげを順に観察すると、ネコザメ科の共通点と種ごとの違いを同時に楽しめます。

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参考資料

資料確認日:2026年10月4日。展示情報は記載した告知・資料の時点に基づきます。

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