クラカケザメ(Cirrhoscyllium japonicum)は、背中の鞍に似た模様とのどの一対のひげが特徴の小型ザメです。深い海底で暮らし、2026年には沖縄美ら海水族館で産卵から孵化までの具体的な記録が公表されました。
基本データ
| 和名/英名 | クラカケザメ/Saddle carpetshark |
|---|---|
| 学名 | Cirrhoscyllium japonicum |
| 分類 | テンジクザメ目・クラカケザメ科 |
| 分布 | 日本周辺の北西太平洋 |
| 大きさ | 全長約40cmの小型種。FishBaseの最大記録は約49cm TL |
| 生息環境 | 深い海底。沖縄では水深400m付近の観察記録 |
| 食性 | 今回確認した公的資料では、野外の主要な餌や割合は詳しく確認できない |
| 繁殖 | 卵生。美ら海水族館では1回に2個の産卵を観察 |
鞍の模様と、のどのひげ
背中の暗い模様が馬具の鞍に似ることが、和名の由来として紹介されています。小さく細長い体に、ひげのような突起が一対あります。鼻先のひげで知られるイヌザメなどと比べると、のどにあるひげという位置の違いにも注目できます。
同じテンジクザメ目にはジンベエザメも含まれますが、クラカケザメは1mにも満たない小型種です。目が同じことと、体の大きさや生活場所が同じことは別です。種の同定では、模様、ひげの位置、学名を合わせて確認します。
水深400m付近の海底で暮らす
美ら海水族館のROV調査では、沖縄の水深400m付近で生息が確認されています。遊泳する時間は少なく、海底でじっとしていることが多いと紹介されています。
FishBaseには以前の採集資料に基づく250〜290mの範囲が載っていますが、これだけを全生息水深の上限・下限とすると、その後の観察を落としてしまいます。採集記録と観察記録の両方を読み、知られている場所が増えていく種として捉えます。
2026年に記録された孵化
水族館の公式告知によると、2023年に沖縄島沖の水深407mで採集された母個体が、2026年3月2日に2個の卵を産みました。その卵から5月13日と15日に全長約14cmの仔が孵化しています。
これは一つの母個体と飼育条件での記録です。約2か月余りという期間を、本種のすべての卵に共通する孵化日数として固定することはできません。親と仔で模様やひげがどう変わるかも、飼育研究が明らかにする点です。
展示終了の告知を見落とさない
2026年5月18日に始まった赤ちゃんの展示は、10月4日に確認した公式告知では「終了」とされています。過去のニュースを見て、そのまま現在も赤ちゃんに会えると考えないようにしてください。成魚の紹介ページと、特別な仔の展示告知も別の情報です。
人への危険性を示す具体的な事故は今回の資料では確認できません。深海性の小型ザメであっても、観察のために触る必要はありません。水槽越しなら、のどのひげや背中の模様を落ち着いて見ることができます。
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参考資料
- FishBase:Cirrhoscyllium japonicum — 分類・分布・全長・繁殖の種別記録
- 沖縄美ら海水族館:クラカケザメ — 形態・水深400m付近の観察・卵生
- 沖縄美ら海水族館:クラカケザメの赤ちゃん — 2026年の産卵と孵化、展示終了の表示を確認
資料確認日:2026年10月4日。展示情報は記載した告知・資料の時点に基づきます。


