カマストガリザメとは?特徴・大きさ・ツマグロとの違い

カマストガリザメ(Carcharhinus limbatus)は、暖かい海の沿岸を泳ぐメジロザメ科のサメです。ヒレの黒い先端が目立ちますが、それだけではツマグロやハナザメと区別できません。吻の形、背びれの位置、臀びれの色を組み合わせるのが観察のポイントです。

カマストガリザメの基本データ

項目内容
和名/英名カマストガリザメ/Blacktip shark
学名Carcharhinus limbatus
分類メジロザメ目 Carcharhiniformes・メジロザメ科 Carcharhinidae
大きさFishBaseの通常長は全長150cm。これは平均値や最大値ではありません。
主な生息環境世界の熱帯・亜熱帯の沿岸、大陸棚、湾や河口の周辺

名称・分類はJAMSTEC BISMaL、サイズと生態はFishBase、形態はFlorida Museumの解説を参照しています。全長は吻の先から尾びれの先までの長さです。

ツマグロやハナザメと、どこが違う?

比較する種観察の手掛かり
カマストガリザメ吻が長くとがる。臀びれは通常黒くならない。
ツマグロ Carcharhinus melanopterus吻は短く丸い。第1背びれの目立つ黒い部分と、その下の白っぽい縁取りが手掛かり。
ハナザメ Carcharhinus brevipinna成長すると臀びれにも黒い先端が現れる。ただし小さな幼魚では色だけで判別できない。

臀びれは、腹側の後方、尾びれより前にあるヒレです。胸びれや腹びれと取り違えないように横から確認します。水槽の照明や泳ぐ角度でも黒さの見え方は変わるため、1枚の写真の色だけで種を決めないようにしましょう。

似た名前の詳しい図鑑は、ツマグロとハナザメも参照してください。

沿岸で何を食べて暮らすのか

主に魚を食べ、イカなどの頭足類や甲殻類も利用します。外洋の深海だけで暮らす種ではなく、湾や河口付近を含む沿岸環境にも現れます。「黒いヒレのサメはすべてサンゴ礁にすむ」という覚え方では、生息環境の異なる種を混同してしまいます。

繁殖は卵を産むのではなく胎生

カマストガリザメは、母体内で育った子を産む胎生のサメです。胚の卵黄嚢が胎盤を形成し、発生の途中から母体との栄養のやり取りに関わります。海底に卵殻を産み付けるネコザメやトラザメとは繁殖の仕組みが異なります。

人への危険性と水族館での観察

人がかまれた報告のある種です。名前や大きさだけで危険度を順位付けすることはできませんが、野生個体への接近や餌付け、捕獲個体の口元に手を出すことは避けます。

アクアワールド茨城県大洗水族館の公式「アクアワールドのサメたち」に本種が掲載されています。これは公式の種紹介を確認したもので、来館当日の展示を保証する情報ではありません。見学時は掲示された種名を確かめ、体の側面とヒレを観察すると、ツマグロとの違いがつかみやすくなります。

参考資料

資料確認日:2026年9月19日。展示の有無は来館前に各施設の最新案内をご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました