カリビアンリーフシャーク(Carcharhinus perezii)は、西部大西洋のサンゴ礁周辺に暮らすメジロザメ科のサメです。「リーフシャーク」は複数の種類に使われるため、インド・太平洋のオグロメジロザメなどとは学名で区別します。
基本データ
| 名称/英名 | カリビアンリーフシャーク(英名のカナ表記)/Caribbean reef shark |
|---|---|
| 学名 | Carcharhinus perezii(資料によってC. pereziと表記) |
| 分類 | メジロザメ目・メジロザメ科 |
| 分布 | フロリダからブラジル南部までの西部大西洋。カリブ海など |
| 大きさ | 成体は全長2m台が知られ、最大記録は約300cm TL |
| 環境 | サンゴ礁の外縁や急に深くなる斜面付近 |
| 食性 | 魚類を中心に利用 |
| 繁殖 | 卵黄嚢由来の胎盤をもつ胎生 |
「リーフシャーク」は一つの種名ではない
英語のreefは礁を指し、サンゴ礁に関わる複数のサメに使われます。本種のほか、グレイリーフシャークはオグロメジロザメ、ホワイトチップリーフシャークはネムリブカです。名前の後半だけを見て同じサメと考えないようにしましょう。
本種はずんぐりした灰色のメジロザメで、背びれの間に低い隆起があります。似たメジロザメ類との区別には、鼻先やひれの形、分布域を組み合わせます。灰色の体だけでは、写真の主を一意に決められません。
礁の縁を利用し、底で休む姿も知られる
浅い礁だけでなく、礁の外側の落ち込みも生活の場です。Florida Museumは、洞窟や海底で休む姿が知られることを紹介しています。「サメは全部、止まるとすぐ死ぬ」という説明が当てはまらない例です。
ただし、底にいる写真1枚から人間のような睡眠状態まで確定することはできません。止まっている行動、呼吸できる仕組み、睡眠の判定は分けて扱います。
母体で育つ仔とサンゴ礁の食物網
胎盤をもつ胎生で、母親から栄養を得て成長した仔が生まれます。大人と同じ形の小さなサメとして生まれますが、成長につれて使う場所や食べられる餌の大きさは変わります。
魚類を食べるサメがいることは、礁の中でさまざまな生物がつながっていることを示します。一方、「頂点捕食者だからすべての魚を食べる」とは限らず、胃内容物や行動調査で確認された食性を基に考える必要があります。
ダイビングの写真と水族館展示を分ける
カリブ海の観察ツアーなどで知られますが、野外の餌付け写真は水族館飼育の記録ではありません。今回の資料では国内の現行の常設生体展示は確認できませんでした。
人との事故報告がある大型種です。潜水中に追い詰めたり触れたりせず、餌付けによって接近した場面を普段の行動の代表としないことも大切です。危険度を見た目だけで順位付けせず、状況と距離を含めて理解します。
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参考資料
資料確認日:2026年10月10日。施設の記録は告知・資料の時点の情報です。


