コロザメ|カスザメにそっくり、胸びれの広がりを見比べよう

コロザメ(Squatina nebulosa)は、日本近海にも暮らす平たいサメです。カスザメとよく似ていますが別種で、胸びれの外側の角度などを見比べることが識別の手掛かりになります。

基本データ

和名/英名 コロザメ/Clouded angelshark
学名 Squatina nebulosa
分類 カスザメ目・カスザメ科
分布 日本・朝鮮半島・中国・台湾を含む北西太平洋
大きさ FishBaseの雌の最大記録163cm TL
環境 大陸棚の海底近く
繁殖 卵黄を栄養として母体内で育つ、胎盤をもたない胎生
食性 本稿の参照資料では本種の餌の構成比を確認できず、近縁種の食性とは分けて扱う

カスザメと名前・学名を取り違えない

日本のカスザメはSquatina japonica、コロザメはS. nebulosaです。英名ではそれぞれJapanese angelshark、Clouded angelsharkとされます。どちらも「平たいサメ」なので、外国語の写真説明を和名へ置き換える際にも注意が必要です。

サンシャイン水族館の解説では、胸びれ外側の角度はカスザメが90〜100度、コロザメが120度前後という見分け方が紹介されています。泳ぐ姿や斜めの写真では角度が変わって見えるため、数字だけで断定せず、全身が見える角度と展示解説を合わせて確認します。

平たくてもサメとわかる場所

大きな胸びれの陰に隠れやすいえら穴は、体の側面にあります。エイのようにお腹側に5対並ぶわけではありません。正面や真上の姿だけでなく、胸びれの付け根付近を横から見るのが観察のポイントです。

海底と近い色の体は水槽でも見落としやすく、砂の上の輪郭を探すと見つけやすくなります。平たい体のサメにはオオセ類もいますが、口もとの皮弁や背びれの位置が異なります。姿が平たいこと自体は一つの分類群だけの特徴ではありません。

繁殖でわかっていること、まだ言い切れないこと

FishBaseでは、仔は母親の体内で卵黄を使って成長すると整理されています。海底に大きな卵殻を産み付けるネコザメやトラザメとは異なる繁殖様式です。

一方、今回確認した資料だけから、妊娠期間や毎回の出産数、寿命を一律に示すことはできません。似たカスザメや海外のエンジェルシャークの数字を、そのままコロザメの基本データに移さないようにします。

水族館の記録を年代付きで見る

串本海中公園の刊行物索引には、2015年1月の「22年ぶりにコロザメ入館」という記事が掲載されています。これは過去の受け入れ記録を探す手掛かりですが、2026年現在の展示状況を示すものではありません。

本種を見学したい場合は、施設の最新案内で学名も含めて確認してください。野外で見つけても捕まえたり口へ触れたりせず、静かに距離を取ることが、体の特徴を観察するうえでも適しています。

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参考資料

資料確認日:2026年10月10日。施設の記録は告知・資料の時点の情報です。

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